酸性ストレートって?
数年前、美容業界でブームとなった酸性ストレート。
ダメージが少なく、今まで縮毛矯正を行えなかった髪質やコンディションにも対応できることから、取入れるサロンも多く、一気に広まりました。
しかし、今までの縮毛矯正とは扱い方が違うため、
美容師さんの理解が足りず、思わぬミスで髪を傷めてしまうケースもあり、
ブームは一旦落ち着いた傾向にあります。
今回は、Lazuliでも得意とする酸性ストレートについて解説していきます。
酸性とアルカリ性
別の記事でも書きましたが、人間の髪はpH約5.5の弱酸性に保たれています。
そして美容室で使用する薬剤の多くはアルカリ性です。
アルカリ性に寄せると髪は膨潤し、キューティクルが開きます。
そうすることで髪内部へしっかりと薬剤を浸透させているんですね。
しかしながら、アルカリ性の薬剤は
大人世代のエイジング毛やダメージした髪には負担が大きい場合が多々あります。
薬剤に含まれるアルカリ剤が髪内部に残留することで、
後々のダメージにつながるといったことも考慮しなければなりません。
そこで注目されたのが酸性域で施術が可能な薬剤です。
髪本来の酸性の状態で反応するので、髪を無理に膨潤させることもなく、
残留するアルカリ剤が入っていないので
施術後のダメージが進行することもありません。
実は昔からあるのですが(マニキュアカラーなど)
酸性ストレートや酸熱トリートメントと言った技術が開発されたことにより、
注目を浴びています。
酸性ストレート(縮毛矯正)のメリット
従来のアルカリストレートに比べ、酸性ストレートは
毛髪への負担を最小限に抑えることができます。
例えば、縮毛矯正を繰り返している髪や、ブリーチをしている髪。
あまりにダメージが強い場合は除きますが、アルカリ性の薬剤では施術できなかった髪への
アプローチが可能です。
また、エイジングにより繊細で傷みやすくなってしまった髪に対しても
負担を最小限にしながらクセをとることができます。
アルカリストレートのように強い力で作用しないため、
縮毛矯正のデメリットでよく言われていたピーンとしたまっすぐな仕上がりではなく、
自然なストレート毛に仕上がるのも特徴です。
酸性ストレート(縮毛矯正)のデメリット
「酸性ストレート失敗」「酸熱トリートメント失敗」といったワードが出てくるのを
見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
アルカリストレートに比べて、酸性ストレートには大きなデメリットはありませんが、
今までのアルカリストレートとは考え方や作用の仕方が違います。
髪はアルカリ性に偏りすぎるとダメージしてしまいますが、
酸性に偏りすぎても負担がかかります。
髪が極端に引き締まる「過収斂(かしゅうれん)」という現象がおこり、
髪がジリジリになってしまうんです。
酸性ストレートをかけたけど、クセが伸びずに髪がジリジリになってしまった
といった失敗のほとんどはこの過収斂が原因です。
薬剤の理解、経験値はもちろん、カウンセリングをしっかりと行ってくれる
美容師さんに施術してもらうことで失敗はなくなります。
まとめ
Lazuliでおこなっている酸性ストレート(縮毛矯正)は
髪への負担が少なく、エイジング毛、ハイダメージ毛などの
アルカリストレートでは施術できなかった髪にも安心してアプローチが可能です。
他店で断られた経験がある方や、傷むのが怖くて縮毛矯正を諦めていた方など
一度、当店へお気軽にご相談ください!