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アルカリは悪なのか

wildhunch.ei.nine@gmail.com

情報社会の中、お客様でも美容師が使う専門用語を知っている方がたくさんいます。
SNSを開けばいろんな情報が勝手に飛び込んで来ますよね。

そんな中で、「アルカリがよくない」「アルカリが髪をボロボロにする」
なんてワードを見たことありませんか?
お客様からも、アルカリってよくないんですよね?と質問されることがたまにあります。
でもアルカリ剤って、髪を綺麗にする上ではとっても重要な存在なんです。

今回は、美容室の薬剤におけるアルカリについて、僕なりの解説をしていきたいと思います。

そもそもアルカリ剤って?

小学校の理科の授業で、リトマス試験紙を使った実験をしたことありませんか?
赤くなったら酸性、青くなったらアルカリ性といったあれです。
酸性、アルカリの強さを表す数値をpH(ペーハー)と言い、人間の髪はpH5.5くらいの弱酸性域に保たれています。

美容室で使われるカラーやパーマ液などの薬剤は、ほぼ全てアルカリ性となっています。
理由は様々ありますが、大きな理由は髪をアルカリ性に傾けることによって
キューティクルが開き、薬剤を髪内部へ浸透させる効果があるからです。

このアルカリ剤がないと薬剤が髪へしっかり浸透せず、
うまく反応しない状態となってしまいます。

つまり、アルカリ剤がないとカラーやパーマなどの施術はできないといってもいいでしょう。

しかし、このアルカリ剤の成分が髪を傷める大きな要因となっているんです。
使い方を間違えると髪を大きく傷めてしまうブリーチ、pHは約11となっています。
ちなみに排水溝の掃除に使うパイプ〇ニッシュはpH約13となっています。
そう考えるとなんだか恐くなりますよね。

このアルカリ剤とのせめぎ合いが美容師の悩みどころでもあり、
理解を深めなければならない重要な要素といえます。

アルカリは髪に残留する

アルカリのpHが高いと髪が傷むのか、実はそうとも言いきれません。

もちろん髪を過度にアルカリ性に傾けると負担は大きくなります、
しかし、それ以上に厄介なのが「アルカリは髪に残留する」ということ。

カラーやパーマをして、数日するとギシギシして傷んできたような気がしたことはないでしょうか?
実際、美容室の施術後に傷む原因は、残留アルカリがほとんどだと言われています。

髪がアルカリに偏ると、キューティクルが開きます。
そのままの状態が続くと、髪の内部の水分や油分と言った栄養素が外に出ていってしまいます。
さらにはキューティクルも剥がれやすくなり、髪の内部が露出した状態になっていきます。

そうなると髪が傷んでいくのは容易に想像できますよね。

どうやって残留アルカリを取り除くの?

残念ながら、残留アルカリを一度で取り除くのは難しいとされています。
もちろん、サロンでは残留アルカリを取り除く処理剤を使って、
できる限り残留しないようにケアは行っています。
しかし、完全にゼロにすることは現状難しいのが本当のところです。

では、どうすれば良いのか?
ここでも大切なのが「ホームケア」です。
※もちろん市販品ではなく、サロンのヘアケアアイテムを使用したホームケアが前提となります。

シャンプートリートメントをはじめとするホームケア商品は、
髪の栄養補給、保護はもちろん、毎日使用することで
残留アルカリを取り除き、髪本来の弱酸性域へと戻す効果があります。

まとめ

美容室の施術を行う上で必要不可欠となるのがアルカリ剤です。
しかしアルカリは髪に残留する性質があります。

サロンでのケアはもちろん、ホームケアでしっかりと残留アルカリを取り除き、
髪のダメージを防ぎましょう。

Lazuliではアルカリ値の低い、微アルカリの薬剤を使用して施術を行っています。
ダメージが不安、お手入れ方法が分からない、どんなお悩みでもご相談ください!

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